[本]データベースリファクタリング
- 作者: スコット W アンブラー,ピラモド・サダラージ,梅澤真史,越智典子,小黒直樹
- 出版社/メーカー: ピアソンエデュケーション
- 発売日: 2008/03/26
- メディア: 単行本
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そもそも、データベースの構更は、例えば、サロゲートキーとナチュラルキーの選択や、制約やロジックをアプリケーションで持つかDBで持つのか、の様に、状況に応じて選択すべきで単純にどちらがよいと言い切れないケースが多く、単純に変更内容のみで評価することは難しいと思います。
そのため、本書でも、トレードオフについて必ず説明がされているのですが、レガシーコード改善ガイド (Object Oriented SELECTION)やリファクタリング―プログラムの体質改善テクニック (Object Technology Series)などのコーディングにおけるリファクタリングほど面白くありません。また「外部キー制約の追加」と「外部キー制約の削除」のように対になった項目が多いのも冗長な感じがしますし、通して読むタイプの本ではないように思えます。
個別の項目の内容を見ると、
- スキーマ変更手順
- データ移行手順
- アプリケーション変更手順
が実際のコードで例示されており、自分があるデータ変更を行う際になってどのような点を考慮すべきか確認したい、というケースでは役に立ちそうです。
項目自体は、ある程度、DB設計の経験がある人間であれば、ひと通り経験したであろう項目のように思います。