VMware ESXiのインストール
検証用にUSBメモリからブートのVMware ESXiの環境を構築しました。
使った機材
サーバは、ちょうど空いてるのがなかったので、動作するとの情報が多いHPのML115にしました。サーバはうまく環境が構築できればそのまま実運用でも使いたいので、クアッドコアのOpteron、メモリ8GBにしておきました。微妙だったのでRAIDにはせず、とりあえず内蔵のSATAで検証して、将来的にはNASかiSCSI経由のストレージを使いたいと考えています。あとはブート用にUSBメモリは2GBのものを購入しました。
ソフトウェア
Windows環境からVMware ESXiがブートするUSBを準備するために以下のソフトウェアを使いました。
- [http
- //www.vmware.com/products/esxi/:title=VMware ESXi 3.5]:VMware本体です。2009/2時点で3.5 Update3。ライセンスも取得します。
- [http
- //www.magiciso.com/tutorials/miso-magicdisc-overview.htm:title=MagicDisc]:ダウンロードしたVMwareのISOイメージをマウントするのに使います。
- [http
- //www.vector.co.jp/soft/win95/util/se169348.html:title=Lhaplus]:ISOイメージから取り出した圧縮ファイルの展開に使います(.tgz, .bz2が解凍できればなんでも)。
- [http
- //www.si-linux.co.jp/wiki/silinux/index.php?DDforWindows:title=DD for Windows]:.ddファイルをUSBメモリへの書き込みに使います。
ESXi入りのUSBメモリの作成
- ダウンロードしたMagicDisc、Lhaplus、DD for Windowsをインストールしておきます。
- ESXiのISOイメージ(VMware-VMvisor-InstallerCD-3.5.0_Update_3-*.i386.iso)をMagicISOでマウントします。
- マウントしたドライブにあるINSTALL.TGZを展開します*1。
- さらに、usr\lib\vmware\installer\VMware-VMvisor-big-3.5.0_Update_3-*.i386.dd.bz2を展開します。
- VMware-VMvisor-big-3.5.0_Update_3-*.i386.ddをDD for Windowsを使ってUSBメモリに書き込みます。
VMware ESXiの初期設定
BISOでUSBブートの設定を変更しないと起動しない、という情報もあったのですが、私のところでは上で作成したUSBメモリをさしてML115を起動したところあっさり起動しました。まず。管理画面から以下の設定を行いました。
- 管理者パスワード(root)
- DHCP or 手動設定
- ホスト名
- キーボード
管理者パスワードは、ここで設定しなくてもVMware Infrastructure Clientからでも設定できます。DHCPの場合にはとりあえず何もしなくてもIPアドレスさえわかっていればOKです。
VMware Infrastructure Clientのインストールと設定
- 他のPCから、Webブラウザでhttps://VMwareサーバ/にアクセスします(セキュリティ関連のエラーが発生しますが無視します)。
- 画面からVMware insrastructure Client(VMware-viclient.exe)をダウンロードして、インストールします。
- VMware insrastructure Clientを起動し、VMwareサーバにアクセスします。その際のIDはroot、パスワードは上で設定したものを入力します。
- [Configuration] -> [Licensed Fitures] -> "License Source" の "Edit" -> "User Serial Number"で取得したライセンスを入力します。
[Configuration] -> [Storage]を見ると内蔵のSATAのディスクも問題なく認識されていました。
VMware Workstation/ServerからのVMのコピー
VMware Converterを使うと、VMware Workstation/ServerのVMをESXi用に変換して直接ディプロイ?することができます(詳細は参考サイト参照)。私の環境では8GBくらいのWorkstation用のVMを変換して30分くらいかかりました。VMの構成がかわるようでWindowsのアクティベーションが必要になった以外は問題なく動作しています。
参考
以下のサイトを参考にさせていただきました。
*1:私の環境では、Update2を使ったときはこの方法でOKだったのですが、MagicDiscでマウントしたUpdate_3-123629のISOファイルからコピーしたINSTALL.TGZは、なぜか壊れていて展開できませんでした。同じISOをCDに焼いてそちらをコピーしたところではOKでした。